両名誉顧問からのご挨拶

前人未到の人生一世紀社会の創造を目指して


高連協名誉顧問 樋口恵子

私たちは人生100年(一世紀)時代を生きる最初の世代です。人類の弛みない努力によって普遍的な長寿社会は到来し、今後も世界が平和を維持し、持続可能な環境づくりに努めれば、長寿社会は必ずや全世界に及ぶと思っています。

私たちはまず旧来の高齢者イメージを刷新し、必要と意欲に応じて何度でも学び直し、知識を積み重ね、その経験を生かして新しい社会づくりに取組まなければなりません。人生100年型社会において必要なインフラ、とくに生涯にわたる教育と雇用をはじめ働く場の創設です。

とりわけ女性は長い生涯にわたって、経済的にも精神的にも自立し健康にして、新しい長寿社会づくりに常に積極的に参画していくことが、その成否の鍵を握っていると思います。

私たち高連協は、人生100年型社会の生活の質を高めるために、多くの団体のネットワークの力を発揮し、国内外の同じ志を持つ方々とさらに協働の輪をひろげていきたいと願っています。

私たちは、人類が長寿を得たからこそよくなったと言える社会を推進し、次の世代にそれを繋ぐためにも、すべての世代との交流活動を積極的に展開していきたいと願っています。

手を組んで、すばらしい高齢社会を創り出そう


高連協名誉顧問 堀田 力

不老長寿という人類の夢に向かって寿命を延ばしてきたのに、高齢者が不幸になったのでは、何のためにこれまで人類が頑張ってきたのか分からなくなる。高齢社会のトップランナーたちは、自分たちのためだけではなく、未来を引き継ぐ若い世代のためにも、いま、幸せに生きてみせなければならない。

「余生」とか「引退」「隠居」とか、「非生産年齢」とか「社会的弱者」とか、高齢者の意欲を削ぎ落とす、古い考え方がまだまだ世の中に瀰漫している。そのために萎縮する高齢者や、それに甘え、依存してしまう高齢者も少くない。しかし、それでは、高齢者自身が誇りと自信を持てず、幸せになれないし、若い人も重い負担を荷されて、将来に希望を持てなくなる。

人類が、歴史上はじめて創り出した高齢社会である。まず、高齢者自身が、あたう限り努力して、それが誰にとっても素晴らしい社会であることを、証明してみせよう。そして、引き継ぐ世代が同じ夢を持ち、共に頑張る共感の輪を広げていこう。

高連協は、同じ思いを持つ団体のネットワークである。それぞれの思いを、それぞれの言葉と活動で世の中に発信し、思いを広め深め、そして、若い世代と連携して、着実に社会の中で実現していきたい。すべての人が充実し、満ち足りて生きることの出来る社会にするために、私たちの輪に入りませんか。

高齢社会NGO連携協議会(高連協)では、活動趣旨にご賛同いただける方のご入会を募集しております。
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